過去5年の貸室面積と空室面積の推移は、2001年から2002年は減少傾向にあったものの、2003年にはJRタワーオフィスプラザさっぽろ・札幌エルプラザなど4棟(貸室総面積・14,954坪)の大型供給があり、需要が追いつかなかった傾向がありバランスを失った年となりました。しかしながら空室面積では2003年の55,670坪をピークとし、翌年2004年では49,686坪と約6,000坪の減少、2005年においては39,567坪と2004年からさらに約10,000坪の解消となりました。2006年においては空室面積が42,382坪と2,815坪と増えたものの、同年には日本生命札幌ビルⅠ期を始め、5棟の大型供給があり、26,799坪の貸室面積の増加があったことを考慮すると、改善傾向が続いていると思われます。
内訳として、2000年から2003年の3年間はオフィスの統廃合やリストラによる縮小があり非常に苦しい展開をみせており、そのなかで2003年に大型の供給もあり需要と供給のバランスが崩れた観があったものの、2004年からは首都圏での経済情勢の好転や、コールセンター誘致に北海道庁及び札幌市が積極的に乗り出した状況、IT関連企業、派遣業の進出があり2005年・2006年と札幌自体では景気回復が遅れているとはいいながらも、ビル自体での空室は改善されつつあります。
2007年度においては大型の供給が無く、まとまった面積を確保できるビルが少ない状況下で、大型の移転・進出は多少の落ち着きを見せるものと思われますが、依然としてコールセンターの需要や景気回復の後押しから本州企業の進出を控えているため、柔軟な対応が可能な既存のビルから空室面積が解消されていく可能性を秘めた年となりそうです。
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| 全 体 | 9,675 | 9,429 | 9,249 | 9,042 | 8,986 | 9,015 | |
| 札幌駅前通り | 12,090 | 11,701 | 11,124 | 11,036 | 10,932 | 11,448 | |
| 駅前通り周辺 | 10,972 | 10,408 | 10,426 | 10,167 | 10,198 | 10,034 | |
| 大通り周辺 | 9,978 | 9,837 | 9,614 | 9,311 | 9,181 | 9,331 | |
| 大通り南周辺 | 9,473 | 9,201 | 8,891 | 8,593 | 8,722 | 8,624 | |
| バスセンター駅周辺 | 8,130 | 7,912 | 7,727 | 7,547 | 7,496 | 7,518 | |
| 西11丁目駅周辺 | 8,271 | 8,252 | 7,935 | 7,782 | 7,570 | 7,528 | |
| 札幌駅北口周辺 | 10,404 | 10,229 | 10,200 | 10,126 | 10,085 | 10,078 | |
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